ログハウスに電気を入れたい時

2024/05/31

 ログハウスの電気ってどうする?

母屋から分配する電柱から引き込むポータブル発電機やポータブル電源を使う

①母屋からの分配

近くに母屋がある場合、電気を分配して持ってくる事ができます。
配電盤や外付けコンセントの位置など見ながら判断し、配線工事を行います。
配線距離が長い時は中継ポールを使用したり、地中に配管を埋めたりする方法もあります。
遠いほど金額が高くなります。
ログハウスの中にエアコンを設置する場合、母屋の契約アンペアが40Aだとぎりぎりになってしまいます。
60Aに変更する必要があるのかも合わせて要確認です。

②電柱からの引き込み

母屋など分配できるものがない場合、直接電柱から引き込みます。
電力会社に申請し、新規契約を結ぶことになり、幹線系統工事・分電盤工事が必要です。
電柱からの引き込み工事と配線工事の日程調節が必要になるので少し時間がかかります。
電柱や電線の場所によってはポールを立てる必要があり、種類によって金額が異なります。
引き込み位置やメーター機、配電盤の配置など露出になる部分は、建築場所や間取りに合わせてご相談いたします。

③ポータブル発電機とポータブル電源(工事必要なし)

・ポータブル発電機

ガソリンやLPガスを使用して電気を作ります。
大きな音と排気ガスがでるため屋内では使用できません。
屋根のあるデッキ部などで使用し、屋内に電気を灯すにはコンセント付き照明を接続します。
出力が大きく、複数の家電製品に使用することが可能です。
頻繁に使用しないログハウスや、作業部屋などにおすすめです。

・ポータブル電源

太陽光と蓄電池を使って電気を貯めて置き、必要時に電気を使用できます。
大きいモバイルバッテリーのような感覚で、屋内でも使用可能です。
出力が小さいため、複数家電を使用するのには向いていません。
騒音もなく、手軽に使いやすいです。

電気工事のタイミング

ログハウスが屋根まで出来ていれば工事可能です。

・ログの厚みが50㎜以下のログハウスは、露出配線になります。(コードが見えます。)

セルフビルドで建てる場合も、屋根まで出来てから電気工事を依頼するとスムーズに進みます。

・ログの厚みが70㎜以上のログハウスは、縦の配線を隠すことができます。

ログ材に強度をより高めるためのダボ穴が空いているので、そこに通します。
事前に、コンセント位置や設備の配置予定を間取り図に記載し、電気業者に渡しておくことで配線経路をスムーズに決めることができます。


セルフビルドで建てる場合は、設備の配置を先に決め、ダボ穴を打つ時に電気配線を通す穴にはダボを打たないように図面とログ本体に印を付けるのをおすすめします。

最後に

ログハウスで電気を使用するには様々な方法があります。
・電気工事を依頼する
・必要時のみ発電機やポータブル電源を使用する
・照明目的で電池式の明かりを使う 等

電気工事は建築場所により対応可能なものが異なります。
電気業者に現場調査を依頼し、予算と設備量、使いやすさを考慮して、どれが最適解か一緒に見つけていきましょう。

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